うみやまあおもり

お出かけ、グルメ、日々のこと

国内旅行業務取扱管理者試験に3回失敗した過去を話します

こんにちは。
皆さんはNHKの連続テレビ小説『おかえりモネ』を見ていますか。
ワタシは月曜~金曜の平日と、更にその週のまとめの土曜日まで欠かさず見ています。主人公のモネちゃんが、気象予報士の資格を取るために勉強に励んでいるシーンを見ていたら、過去の経験を思い出しました。

今回はそのことを書いてみます。

途中に入れ込む写真は、日本唯一の階段国道362段~階段村道を歩いて龍飛崎灯台へ。龍飛崎に咲く初夏の花々と合わせて見ていただけたらと思います。

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 勉強した資格は、旅行業界で唯一の国家資格と言われる「国内旅行業務取扱管理者」です。最初に言っておきますが、ワタシはこの試験に3回失敗し4回目で合格しました。

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「旅行業務取扱管理者」とは、その営業所の管理者として旅行商品を販売するなど、旅行業務の全てを行うことができる資格です。
総合・国内・地域限定と三つの区分があって、中には取り扱いできる旅行商品が限定される場合もあります。
例えば、総合は海外・国内両方の旅行商品全てを取り扱うことができますが、国内は国内旅行商品のみ、地域限定は営業所に隣接する市町村、観光庁の定める区域内での旅行商品のみ、と決まっているのです。

ちなみにワタシが受験したときは地域限定は無く、英語が苦手ということもあって総合は考えられず、必然的に「国内旅行業務取扱管理者」の勉強をすることにしました。
(追記:地域限定旅行業務取扱管理者は2018年に発足した資格)

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 ーなぜこの資格を勉強しようと思ったのかー

旅行や観光が好きだったので、旅行者の立場から決まり事を勉強してみたいという想いからでした。

人生で初めて臨んだ平成16年度「国内旅行業務取扱主任者試験」
東北の場合は試験会場が仙台育英高校なので前日はホテルに宿泊。
それがダメでした。
緊張で夜は眠れず、ホテルから会場への電車移動は試験開始時間ギリギリに到着。更に受験教室を探すのに校舎が広すぎて走って汗だく。トイレを済ませて机の受験番号を確認し「間に合った」と安堵した途端、もう疲れてしまったのです。
焦りが鉛筆に伝わりかすかな震えがしばらく続き、平常心を取り戻した時にはすでに時間が足りなく、あっという間に試験終了。

一回目の挑戦は不合格となりました。

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 翌年平成17年度「国内旅行業務取扱管理者試験」の再チャレンジ。
(追記:平成16年は主任者→平成17年管理者に変更)

前回の反省からホテル宿泊は辞めて「試験当日に車で連れて行く」と主人からの言葉。早朝に青森を出発し、試験会場の仙台育英高校へは余裕を持って入れたのにも関わらず、一科目ごとの時間配分の失敗から合格点が取れず。

二回目の挑戦も不合格となりました。

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 時は流れて平成25年。
きっかけは一枚の新聞記事でした。
同僚がこの試験に合格したということを知り、生来の負けじ魂に火が付いたという誠に単純な動機。
しかし主婦業にどっぷりはまっていた40代はじめ、前に受験してから8年も経過し試験勉強の仕方などとうに忘れている。
とりあえず本屋で一冊の教本を買い直し、空き時間にテーブルに向かうという独学スタイルは変わらず。
文字を見れば睡魔が襲い、本は開いているだけで全く頭に入ってこない。
6月に願書を提出し9月の試験日までは暑くて勉強もはかどらず、半分諦めモード。

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平成25年度「国内旅行業務取扱管理者試験」の再々チャレンジ。

早朝に車で青森を出発して仙台へ。
この年はどういう訳か試験会場が宮城教育大学になっていて、講堂の広さに圧倒、視界に入る動きが多すぎて試験に集中できず。
更に斜め後ろに座っている受験生の顔が願書に貼っている顔写真と違うということらしく、頻繁に試験官が確かめにくる。
顔写真は6ヵ月以内に撮影したものを貼って下さいと注意書きがあるので、もしかしたらそれ以前の写真なのか、それとも願書を出してから風貌に変化が起きていたのか、などと余計なことを考えてしまった。

結局三回目の挑戦も不合格となりました。

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それから二年後。
朝晩の学校送迎が無くなったことで時間の余裕ができ、これを最後と決意。

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早朝に家事をこなし、平日午前9時から午後14時まで図書館で勉強。
昼食はお金をかけないように、水筒にお茶、コンビニおにぎりの三倍はあるであろう大きなおにぎりを一個、野菜ジュース一本、ガルボチョコレート一袋を持参し食べた。
夜は全てが寝静まった後に3時間くらい集中した。

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過去5年分の試験問題をwebからプリントして作り、試験時間と同じように一日に何度も解いた。
旅行業務の変化により約款(やっかん)が変わる時があるのでwebで確認したり、新しく認定された世界遺産や全国の観光地は、日々のニュースや新聞・旅行雑誌などを読んで新鮮な情報を詰め込んだ。

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平成27年度「国内旅行業務取扱管理者試験」の再々再チャレンジ。

早朝に青森を車で出発して仙台へ。
主人にお世話になるのはこれで最後にしようと堅く決意。
会場の仙台育英高校は校舎が新しくになっていた。
このことから宮城教育大学は臨時の試験会場になっていたことに気づく。

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試験は終始落ち着いて問題に取り組むことができた。
10月の合格発表をこんなに待ち望んだことはない。

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合格発表の朝。
ワタシは毎日のように通った図書館のパソコンで合否を確認した。

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ここでやってしまった。
緊張の余り「ない、番号がない!!!」と思ったら、東京会場の画面をみていた。落ち着いてスクロールし東北会場を確認したら「あったーー!」番号がありました。

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四回目の挑戦で「国内旅行業務取扱管理者試験」に合格
自宅に戻ると見たことがない大きな封書が届いていて、中には合格証が入っていました。感動で胸がいっぱいになり大きな喜びが湧き上がってきます。

ワタシやったんだ!10年かけて受かったんだ!

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あの時の挑戦は今でも思い出せるもの。
朝ドラを見ていなかったら今回は書いていなかったかもしれません。

長いブログになってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。

おしまい。