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【旅の振り返り】東京都池之端水月ホテル鴎外荘

今回の旅の振り返りは、2018年3月に撮影した写真を使っています。現在と比較すると相違があるかと思います。ご了承ください。

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東京都池之端にある「水月ホテル鴎外荘」が令和2年5月31日をもって閉館するという。これまで仕事やプライベートで何度かお世話になっていたので、軽くショックを受けました。新しい思い出としては2018年3月に宿泊した際、ホテルの敷地内に保存されている森鴎外(もりおうがい)の旧邸「鴎外荘(おうがいそう)」で、懐石料理をいただいたこと。この体験は女将の心遣いによって叶ったご褒美。今でも忘れることはありません。

水月ホテル鴎外荘といえば文豪・森鴎外ゆかりの宿であり、旅行業を担う管理者であれば知らない人はいないという老舗のホテルです。

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更に都内第一号に認定された天然温泉があることでも知られていて、大浴場・和室完備とくればグループやファミリー旅行には使い勝手が良い。団体旅行が盛んだった頃は玄関先に横付けした観光バスから、吸い込まれるようにお客さまが入っていったのではないでしょうか。

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上野動物園、不忍池、上野恩賜公園は徒歩圏内で立地も良くて。この日上野動物園の近くを歩いていたら、頭上に上野動物園モノレールが見えました。上野動物園モノレールは日本で初めて開通したモノレールで、正式名称を「上野懸垂線」といいます。残念ながら車両の経年劣化のため2019年11月1日から運行を休止。この時に眺められたことは貴重な時間だったと思っています。

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この時の都内観光はすべて徒歩。各地からくる仲間との待ち合わせ場所は東京スカイツリーの外のベンチ。展望台に上がる予定だったけど余りの混雑ぶりに諦め、

ソラマチで昼食

浅草寺参拝

上野

水月ホテル鴎外荘まで歩き観光という、のんびり移動。ぬけるような青空の下、近況を語り合いながらゆるゆると進みます。

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とうきょうスカイツリー駅f:id:umiyama-lady:20200410151143j:plain
スーパードライホールの真下に来ると、壁のデザインがシュワシュワした炭酸のように見えるのはワタシだけか(笑) 屋上に乗っている金色のオブジェの一部がせり出しているのも見えてユニークな景観です。f:id:umiyama-lady:20200410142134j:plain

隅田川に架かる吾妻橋からの眺め。対岸の水上バス乗り場のスロープには乗船を待つ行列が長くf:id:umiyama-lady:20200410141029j:plain

吾妻橋からの眺め。ここはやっぱり写真撮影ポイントでしょ!!
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高さ634mの東京スカイツリーは群を抜いて高さがあります。
スカイツリーの右隣りに見えるのは、1989年完成高さ100メートルのアサヒグループホールディングスの本社ビル。ビールジョッキをイメージしているそうで、屋上がモコモコしたビールの泡のよう。この巨大ジョッキに「アサヒスーパードライ」の大瓶を注ぐと、およそ2億本入るという。そして何よりも気になるのが金色の特徴的な形をしたオブジェ「金の炎」ではないでしょうか。この金の炎は、同社が所有するスーパードライホールという愛称で呼ばれている「聖火台」を模したホール棟の上にのっていて、長さはおよそ44メートル、社員の「燃える心」を表現しているという。

そう言えば夜の乾杯は「アサヒスーパードライ」でした。

観光客の多さに驚くばかり。雷門近くになると人しか見えず。神谷バーのあたりは前の人の足元ばかりに気を取られて必死に歩いていました。

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仲見世通りも人でごった返していて、記念撮影をしても後ろに見ず知らずの人が必ず写っている(笑) やっとの思いで浅草寺参拝を済ませることができました。f:id:umiyama-lady:20200410152455j:plain

浅草寺のサクラを見ながらひと休み。f:id:umiyama-lady:20200410153842j:plain

更に歩いて、上野公園を横切り不忍池f:id:umiyama-lady:20200410154706j:plain

上野動物園を左に見て道沿いに進み

お疲れ様「水月ホテル鴎外荘」に到着です。

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和室を希望していたので、畳で足を伸ばして賑やかに。宿泊者5名+食事会3名のオール女子!女子というには様相が変化したお年ごろ。今回の集合は、もうすぐやってくる未知の世代を迎えるための決起みたいなもので、個人的には翌朝の二日酔いを除き、計画を実行して良かったと思っています。

では、お待ちかねの夕食タイムと参りましょう!

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森鴎外の旧邸「鴎外荘」は常に解放されていて、宿泊者以外のかたも有料で見学できます。

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ともしびに導かれるように「舞姫の間」へf:id:umiyama-lady:20200410161149j:plain

 2018年3月の懐石御献立は、まるで宝箱を開けるかのように季節の前菜三種からf:id:umiyama-lady:20200412121919j:plain

すべてのお料理ではないですがご紹介します。

旬彩・お椀・造里・煮物f:id:umiyama-lady:20200410163220j:plain

小鍋の「鴎外ビーフシチュー」は最強の名物。トロトロのビーフに赤ワインも合います。f:id:umiyama-lady:20200410163241j:plain

揚物・穴子ちらし・赤出汁f:id:umiyama-lady:20200410163256j:plain

宴を盛り上げてくれたのが、美空ひばりさんと昭和歌謡が大好きな現役大学生の有希乃路央(ゆきのじお)さん。プロを目指して精進している過程ということで、鴎外荘で歌っているそう。

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一曲目の「愛の賛歌」を聞いた途端、ビブラートが聞いた歌声に鳥肌が立つ。歌の合間に、ここにいる仲間の結びつきを話してから選曲してくれたのが、一青窈さんの「ハナミズキ」

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心に響く歌声を聞いて自然に涙がこぼれてきて、感動が胸に迫ります。わずかな時間でしたが応援することを約束し全員と握手をしてお別れ。歌が上手で明るく前向きな有希乃ちゃん!ステキな時間をありがとう♡

水月ホテル鴎外荘の中庭に咲いていたサクラ

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閉館は非常に残念ですが、鴎外荘で作った思い出は忘れません。
自粛生活が続く中、こうやって【旅の振り返り】を書くことで、出かけられないもどかしが解消されているような気がします。

読んでいただきありがとうございました。