前回のつづき
明けて翌日は雨。
地元を離れるときに天気予報を確認していたから雨は想定内。深夜に走ってきたのも一日早く都内に入れば天気が崩れる前だから浅草観光も大丈夫だろうと予測。
先はどうなるかわからないけど、まずは鎌倉を目指して走ります。
その前にもう一つの目的を済ませなければ。20年前にお世話になった恩人にご挨拶をしに横浜に立ち寄ります。未来のことなど想像できず、この時間を乗り越えることしか考えられなかったあの頃、背中をさすってもらえたことにどれだけ支えられたことか。成長の報告と訪ねてくれたことをとても喜んでくれました。お会いできて良かったです。
のんびりもしていられないので、観光に戻ります。
鎌倉まで来たら運よく雨が上がり、有料駐車場にもすんなり入庫できました。道路を渡って仁王門をくぐり、チケットを購入し進みます。何度か来たことがあるから入場は変わってないですね。
高徳院鎌倉の大仏
記憶にあった大仏より青銅の色が薄くなっているような気が。風雨や日光にさらされている露坐の大仏、風格が増しています。
- 国宝に指定。鎌倉で最も名を馳せる歴史的建造物であり高徳院のご本尊
- 昔は堂宇の中にあったが津波で損壊し露坐となる
お参りをして記念写真も撮ることができたし、雷門と合わせて2大目的達成です！「ホントに鎌倉まで来たんだね」って大仏を見上げてしみじみ。来て良かったです。
さて、もうお昼、どこかで食事にしましょ。
大仏を出てすぐ近くにあった蕎麦の店梅の木に入店。オレンジ色の暖簾が鮮やかな店先でチェアでも大丈夫か訪ねると、中の様子を見せて対応してくれました。心遣いがとっても嬉しかったです。
- 左：釜揚げしらす丼と冷たい蕎麦
- 中央：かき揚げ丼と温かい蕎麦
- 右：天ざる
夜は懐石料理だからお昼は軽めにと思ったけど、梅の木を出てから甘い大仏さんまんじゅうも食べたし、おなかいっぱいになっちゃいました(汗)
江ノ島を横目に西湘バイパスを経由し、いよいよ箱根の玄関口湯本温泉です。
今夜お世話になる箱根湯本温泉ホテルはつはなに到着！
ロビーでウエルカムドリンクをいただいてからお部屋に向かいます。
ホテルを選ぶ際に相談したのが、あえる倶楽部という介護旅行専門の旅行会社です。箱根、伊豆、千葉の地域でユニバーサルスタイルでおすすめのホテルを教えて欲しいとお願いしたら、ホテルはつはながリストに入っていました。
公式ホームページを見たら、
- 夕食が部屋で愉しめる
- ビューバス付きの和洋室
というお部屋を見つけ「ちょっと贅沢かな」と迷ったけど予約を入れました。結果から申せば、想像以上のくつろぎともてなしに心からリラックスした時間を過ごすことができたので、ここに決めて当たりでしたね。
就労支援施設イルカの手作りクッキー
部屋に入り備品等を確認していたら、ホテル側のお茶請け菓子とは別に、【ご宿泊のお客様】とメッセージが添えられたお菓子を見つけました。三島市にある障がい者就労支援施設手づくり工房イルカの人たちが作ったクッキーです。保存料、着色料などの人工添加物を使用しない体に優しく安全な天然素材だけで作ったという。ほんのり甘くサクサクした歯触りでとってもおいしい♡
“私たちイルカのクッキーが皆さまの幸せなひとときの一つになりますように･･･”
という文章で締めくくられていたメッセージは、この地域のすべての人からおもてなしを受けたような気持ちになり、箱根にまた来たいなと思った感動的なできごとでした。
お部屋
テラスから見える風景
3月に入ったばかりだからサクラが咲くのはもう少し先です。
入浴と夕食はお部屋で完了だから、一旦部屋に入ってしまえば一歩も出ることなくゆっくりと
移動がないから介助する側も体の負担が少なくていい感じです。
またホテルはつはなは「女性にやさしい宿」がコンセプトということで、女性が優位。大浴場と温泉スパに異なる7つのお風呂があり、すべて自家源泉掛け流し♡こんなにリラックスした家族旅行は初めてのことでした。
美味だった懐石料理
デザートはこの中なら好きなだけ選んでお抹茶と♡
すべて美味しくて大満足！
食事を終えてテラス席へ
揺らめく行灯を静かに眺め、箱根の夜は更けていきました。
おはようございます！
普段とは違う静かな朝を迎えました。
一面の窓から山が見えるつつじの茶屋で朝食
ホテルはつはな名物の湧水豆腐がアツアツで提供され、箱根の水の美味しさを実感。このあとは福島へ向けてまっしぐら！早々に帰り支度となりました。
存分に楽しんだ家族旅行。時間が経過した今でも思い出し、写真を見返してはニヤニヤしています。
2話に渡り家族旅行をお読みいただきありがとうございました。
これにて完結です。
